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2012年8月16日 (木)

4.番外編 ②みんなちがってみんないい

  
「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」~弱みを強みに転じる生き残り方~

4.番外編


②みんなちがってみんないい

ちょっと個人的な話をします。

自分自身ある時から「人の持つ個性」というものを考えるようになりました。それは強い個性を持って生まれた長男のこともありますし、また自分のことについても。

今まで、ビジネスのマルチプレイヤーとして努力して来ました。自分では何でも出来ると思っていたし、会社でも認められたいとすべての科目で良い点が取れるように努めてきました。

昔勤めていた会社である時期、人事評価で全方位評価というのがありました。それは、人の様々な評価点をレーダーチャートにし、他の社員の人たちがその人を評価して、すべての項目が平均的に良くできて大きな円形に近いバランスの取れた平均的な優等生が会社でも好評価という評価方法です。
 
至らない点は直していくべきですが、「人は苦手なことがあっても(克服する努力は必要ですが)自分の得意なところをより伸ばすべき」「人の評価は多数決で決められるものではない」、と思い始めていた自分にとっては少し違和感を覚える人への尺度でした。 そこでなんとなく心に芽生えてきた考えは、「みんな同じ方向に泳がなくていいのでは」ということでした。

同じ方向に泳がなくてもいい

今まで自分自身イワシの群れのように似たような多くの人と同じく、同じ方向に同じスピードか少し早くを目指して泳ぎ続けてきました。しかし、元からその方向や同じスピードで泳げない人を身近に知ることによって、「すべての人がその同じ群れで、同じスピードで泳がなくてもいいんだ」と心底思うようになったのです。
 
「人にはそれぞれ持って生まれた個性があり、それを伸ばしていくことで非常に強いパワーが生まれ、その人らしい生き方が出来るのではないか」、「そして自分は自分の得意なことをより伸ばして、自分にしか出来ないことに価値を見出し、そのことで多くの人の為になろう」、「全科目平均点以上の優等生を目指すのはもうやめた」、「個性を強みとして活かして、自分にしかできないことを探してみよう」と。  

そしてちょうど新規事業の責任者となったきっかけで、何か次は自身の将来への課題も含めて、「障がい者のために何か役立つ事業」ができないかと模索を始めました。今まで得てきた知識や実績を生かして、なにか新しいことは出来ないか。次の大きな夢、自分の「使命」を意識し始めたのです。

そしてその後、新規事業を通じて人も事業も商品も「個性」が大切ということを身を持って学ぶことになりました。

個性を活かすということは、ビジネスにおいても自らの個性をとことん知り、それを強みとして活かしていくことで絶対に他社とは違う強い事業や商品が出来上がるということも実践して、結果を出していくことができたのです。

みんなちがってみんないい

好きな言葉に「みんなちがってみんないい」という言葉があります。これは子供の小学校の担任の先生がある年次にテーマにしていた言葉でした。この言葉は、詩人の金子みすずさん詩からのものです。


みんなちがってみんないい

わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、とべる小鳥はわたしのように、地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、あの鳴るすずはわたしのようにたくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。


世の中にはたくさんの人がいますが、誰一人として同じ人はいません。それぞれに「個性」があり、得意なこと苦手なこと、好きなこと嫌いなこと、出来ること出来ないことなどがあります。自分自身にとっても本当にたくさんの苦手なこと、嫌いなこと、できないことがあります。
しかし一方で、得意で、好きで、できることもあります。 様々な選択肢がありますし、自分にとって向いていることそうでないことも。

苦手なことを克服していくこともとっても大切なことですが、そればかりに人生を費やしてしまうのはもったいないこと。伸び伸びと自分らしく個性に合ったことをどんどんと伸ばしていければより素晴らしいと思います。 それぞれの個性を認め合い、共に生きられる社会となっていかなければ、特に障がいを持った人はいつまでたっても幸せになれない社会のままです。

それぞれのハンディキャップやコンプレックスは、それぞれの個性であり長所です。「ダメなやつでもきっと何かかできる!」 人と競い合う競争社会を生き、できないことをできるように努力して、没個性の平均点主義を生きてきた自分に、なにをやるべきなのか、どう生きるべきかは、「みんなちがってみんないい」と教えてくれたのはとても身近な存在だったのです。


つづく

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