カテゴリー「⑭コラム「障がい者施設の事業戦略 社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」 ~弱みを強みに転じる生き残り方~」の28件の記事

2012年8月17日 (金)

おわりに 未来は自分たちでつくる 情熱が未来をつくる

「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」
~弱みを強みに転じる生き残り方~


27話にわたって書いてまいりましたこのコラムですが、今回で最後です。
   
最後が最新ページとなってしまい読みにくくて恐縮ですが、本当は1話から読んでいただきたいので、ぜひ順に読んでいただけると幸いです。

~~~~~~~

1話序文(再掲)

以前より書き溜めている、「社会的弱者のマーケティング」について、このブログで公開してみようと思います。

     
新規事業や製品開発、ブランド立ち上げをする仕事の中で、また授産製品等の販売をお手伝いするセルザチャレンジの活動として障がい者や最貧国の人たちがかかわる製品の開発を行ってきた中で、そして授産施設や企業向けのマーケティング関連セミナーなど活動の中で、様々な経験が得られました。
    
マーケティングを専門とするビジネスマンとして生きてきて、また何かの縁で障がい児の親になり、将来に不安を持つ当事者となった自らが取り組んでいくべきテーマでもあります。
     
ここでは社会的弱者がかかわる事業の作り方、世界でオンリーワンの製品・サービスづくり、強い事業・ブランドの立ち上げ方やそのプロセス、ポイントになることを、経営コンサルタント・マーケティングの専門家の立場と切り口からご紹介していこうと思います。

        
取り上げるメインテーマは障がい者の手による製品・サービスについてですが、一般企業の経営や個人の生き方戦略にも当てはまる話と思います。
           
経営者の方や、特に消費財や雑貨・ファッション製品のマーケッター、新規事業や企画担当、デザインやコピーライティング、広報や営業・販売等を行う人、また就職活動や転職活動などで自分の進むべき道にご興味のある方は、ご自身のことに置き換えてみて読んでみていただけると良いかもしれません。

                
授産施設の職員の方をはじめ、多くのビジネスパーソン、経営者、地域の中小事業者、福祉職の方、NPO・NGO職員、フェアトレードに携わる方、プロボノを目指す方、社会起業に興味のある方、CSRの担当者、学生、障がい者を家族に持つ方などに、何らかの気づきや考える機会が得られ、すこしでもお役に立てられれば幸いです。
 
それではよろしくお願いたします。

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1話から読む




おわりに
  
みんな使命を持って生まれてきた 自分にしか出来ないことがある

常々思うのは、みんなそれぞれに大きな役割をもって、生を受け生きていると思います。

「自分にしか出来ないこと」、自分の「使命」があります。それは、家族や友人を大切にすることかもしれないし、仕事を通してビジネスに貢献することかもしれないし、様々です。

障がいを持ちながら働く意思のある人も同じです。縁あって、障がいを持つ人の仕事づくりに取り組んでいる方も、とても大きな使命と役割を持たれていると思います。

その自分にとっての使命に早く気付いて、何かをはじめらることは素晴らしいと思います。
   
今日もどこかであなたの助けを待っている人がいます。ぜひ、自分ににしか出来ない素敵なことで、応えてあげられればこれが「自分の存在理由」と言えるのではないでしょうか。
 
今の職場の中で、これから取り組もうとする仕事の中で、自らの力が求められていると思います。

授産施設の職員の方の場合は、いま施設で働くことに挑戦するメンバーを導いていける人は誰でしょうか?「生きる」ことを最大限にサポートできる人はだれでしょうか?
   
何かに導かれて携わっているご自身にしかできない使命に、ぜひ日々挑戦していただければと思います。

信じた道を行く

こうして、ビジネスやマーケティング、その他のことを紹介してきたわけですが、自分自身の様々なきっかけも、ちょっとした偶然から訪れました。何をやっていいのかわからない日々の中で、何かに導かれるように目の前のことに取り組んできただけです。

障がい児を授かった瞬間は得も知れぬ不安とやりきれない気持ちになりました。しかし、今はそれは自分にとっては素晴らしい贈り物だったと本当に感謝しています。
    
事業について個性を活かすことが大切と力説しましたが、生き方として平均点から落ちこぼれの自分は逆に個性を活かしていかないと生きてこれなかったのです。自分にとっての逆境も、これが試練で使命と信じることで何とかやってきました。ビジネスについての取り組み方も、そこから自然に学べたのです。
  
日々取り組み、これから始めようとすること。それはとても難しくて、大きな課題で、大それたことかもしれません。
  
自分たちの生き方が本当に正しいかどうかは誰にも分からないこと。しかし信じればそれが一つの「真実」となるのです。 皆様も、自分にとってこれが真実だと感じたときには、ぜひ勇気を出して歩みだしてほしいと思います。
   
一歩踏み出すのは一歩、失敗して下がるのも一歩。そんな一歩なら踏み出してみてもいいじゃないですか。

また、何かをはじめる時にいつが潮時というのはありません。何かに対する想い、情熱が強ければ、世の中のほうが変わるのです。今からでも遅くありませんし、早すぎることはありません

自分の信じたことを愚直に続けていると、どこからか同志が現れます。また苦しい状況に追い込まれても、どこからか助っ人が登場します。

自分を信じ、自分の個性を活かしていくこと。本当に大切なもののために、かけがえのない愛すべきもののために、熱い想いを多くの方と共有して道を進んでいく、こんな生き方が出来たら。

日々うまくいかないことも多いです。くじけそうになることばかりです。生きていくということは本当につらいです。しかし、だれかがどこかで見ています。そして夢見たことはいつか実現できると思います。

未来は自分たちでつくる 情熱が未来をつくる

未来はワクワク感でいっぱいです。未来は僕たちで創るもの。そんな素敵な未来を一緒に創っていければこんなに素晴らしいことはありません。


今回のテーマのように、障害などを持ち社会的に弱い立場の人が、仕事をして生きていく。

そのために周りのサポーターがビジネスやマーケティングのプロフェッショナルになる。

どうしたらその難しい問題を解決して、事業を成功に結び付けられるのか?

それは、自分たちで新しい「社会的弱者のマーケティング」を作り出せばよい。

そうなった時に、「弱者」という言葉はなくなる。

そもそも「弱者」なんかではない。

困難を持ちながらも力強く生きている「強い人」。

その強さをそれぞれの強さで補い合う仲間となり、共に生きていく未来をつくる。

誰も一人一人はデコボコで弱い。

皆の力が合わさりそれが一つになった時、皆で本当に「強い人」になれる。


社会的に立場の弱い人が関わらない仕事でも、今の時代に事業を行ったり、仕事をして生きていくことは簡単なことではありません。

日々新たな視点をもって、ベストを尽くして取り組んでいく必要があります。

それぞれの課題はとても難しいものばかりです。

しかし、この地でこれからも生きていかないといけません。

皆で力を合わせれば作れない未来はないと思います。



そんな未来をつくるのは、、
 

今これを読んでいるあなたでしょう。

  
おわり

なかのひと
 
 
 
 

5.実践編 さあ やってみよう!

  
「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」~弱みを強みに転じる生き残り方~

今回はおまけです。

ちょっとくだけて「実践編」として多くの人が簡単に何かをさっそく実行できるように書いてみました。ぜひできることから始めていただけましたら嬉しいです。
   

5.実践編  さあ やってみよう!


助っ人にメールしてみよう

自分たちだけの取り組みに限界があるとき、だれかにお願いしたほうがうまくいきそうなとき、さっそく助っ人に助けを求めましょう。

インターネットで検索したり、地域の有名人であったり、憧れの人であったり、一緒に何かをやってみたい人に、お願いメールを書いてみるのです。

メールはこうやって書きます。

~~様

拝啓

初めまして、~~と申します。

このたびはお願いがございまして、大変不躾ではございますが、メールさせていただきました。

【以降自由!】(笑)

今日中に送ってください。

ホームページやPR手段を作ってみよう

お店をやるときに看板を出すように、今の時代ビジネスをしようと思ったらインターネット上にホームページやその他の案内を出さなくてはお話になりません。

しかも、今はタダです。

作り方の例を挙げます。

①タダで作れるホームページ

グーグルホームページ
https://sites.google.com/site/muryouhomepagenotsukurikata/

②タダで作れるSNSページ

フェイスブックページ
http://www.facebook.com/note.php?note_id=153013314750115

③タダで作れるブログ

アメブロ(いろいろ機能がついている)
http://ameblo.jp/

グーグルブロガー(デザインがシンプル)
https://accounts.google.com/ServiceLogin?service=blogger&ltmpl=start&hl=ja&passive=86400&continue=http://www.blogger.com/home#s01

明日作ってみて下さい。

協力者を公募してみよう

ホームページやフェイスブックページが出来て、ファンも増えてきたら協力者・助っ人を公募してみましょう。

ビジネスのプロフェッショナルや、準プロフェッショナルも含めて、自分の力を誰かのために使いたいと考えている人は、実は世の中にたくさんいます。

何かゆかりのある人が、その公募に集まってくれるかもしれません。

そのためには、自身の取り組みがしっかりしたもの、大義名分のあるもの、情熱をもって取り組んでいるものとわかるようなホームページや紹介を用意しないといけません。

声を出してみましょう。誰かがきっと振り向いてくれます。

公募の文章はこう書きます。

「公募のご案内」

このたび、私たち~~~は、

【以降自由!】(笑)

明後日にはアップしてください。

プレスリリースしてみよう

プロモーションの項で書いたように、プレスリリースはやろうと思えば誰でもできます。(プロに頼むともっとすごいですが)

さて、プレスリリースの送付先です。
  
広報・マスコミハンドブックPR手帳〈2012年版〉

この本を今すぐ買ってください。そして出来る限り早くプレスリリースを発送してください。

販売先を開拓してみよう

製品を取り扱っていただきたいお店に、製品を持って明日訪ねましょう。

日本にどんなお店が何店舗あって、どのくらい売れているのか調べてみましょう。

日経MJ トレンド情報源〈2012年版〉

この本を今すぐ買ってください。そしてさっそく読んでみてください。
     
どんな製品をつくったらよいかネタを探しに行こう

東京インターナショナル「ギフトショー」に行ってみましょう。
http://www.giftshow.co.jp/

次回ぜひ行ってみてください。

ターゲットが訪れそうなお店の商品をチェックしてみましょう。

明日にでもチェックしに行ってください。

今の製品を改良してみよう

今の主力・売れ筋商品を少し改良したらさらに売上が上がるかもしれません。デザイン?ネーミング?価格?

ターゲットを思い浮かべて、何を変えればよりよくなるか考えてみましょう。また、お取引先の担当の方に真摯に聞いてみましょう。きっとヒントが見つかるはずです。
  
新しい製品を開発してみよう

今日からスタートです。来春の発売を目指してさっそく取り掛かってください。周りの皆にも宣言してください。
    
同じ想いを持つ仲間とつながろう

これには今はフェイスブックです。

積極的に同じ想いを持つような人とつながりましょう。

ビジネスはすべて人の縁で始まるのです。

まずセルザチャレンジのフェイスブックページに「いいね!」してもよいと思います。
http://www.facebook.com/sellthechallenge

お友達申請もお願いいたします。
http://www.facebook.com/teshimad

今からフェイスブックにアクセスしてみてください。
  
さらに勉強してみよう

定期的にセミナーや講演に参加してみましょう。何かしら得られるものもあると思います。

あと、お薦めの本です。
http://astore.amazon.co.jp/teshimad-22?node=3&page=4

障がい者関連では以下の本が非常に素晴らしいです。
    
「障害者の経済学」 中島 隆信 慶応義塾大学商学部教授 著
  
「働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~」大山 泰弘 日本理化学工業代表取締役 著   
     
やったことを振り返ってもう一回やってみよう


そして実行したことの結果を見てみましょう。

助っ人は応えてくれましたか?応募はありましたか?メディアに取り上げてもらえましたか?お店には取り扱っていただけましたか?仲間はできましたか?

結果が出なかった場合、もう一回なんでうまくいかなかったか考えて、もう一回やってみましょう。

100回やっても、101回目に実現するかもしれません。ビビる必要も構える必要もありません。人生は一回きりだし、失うものは何もないからです。

よく考えて、もう一回です。
  

さあ やってみましょう!

なかのひと
 
 
 
 

2012年8月16日 (木)

4.番外編 ⑤夢や目標を実現するには

 
「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」~弱みを強みに転じる生き残り方~

4.番外編


⑤夢や目標を実現するには

7年ほど前に誰かに勧められて、当時ブームとなった「手帳で夢をかなえる」という内容の本をいくつか読みました。最初は興味はなかったのですが試しにやってみようと、本に書いてあるように自分の将来の目標や、なりたい姿、夢をまとめて、それを年間・月間のスケジュールにしてみました。     

夢や目標は、欲しい物から収入といったことから将来の大きな夢まで様々。それらがどの年に実現するかを書いた年表を作ります。また、本で読んだよいことや、嬉しかったこと、やりたいことを書き込み、また夢のイメージなどをビジュアル化して手帳に貼ります。

この手帳効果がすごいのが、この7年間書いたことがほぼ実現してしまうという不思議な結果となったことです。欲しいものや大きなチャンスなど自分で欲しているものが向こうからやってくるようなすごいことが起きています。これは目標を持つことがよいのか、潜在意識の重要さなのかはっきり分かりませんが、自己努力と合わせて、願っていたことが実現してしまいました。

漠然と取り組みを行いたいと夢として書いていた、社会活動や新しいブランドも実現することができ、一見不幸とも思える外部環境の偶然の出来事により、しかるべき時期に取り組めるようなったのです。

すでに実現したこともあれば、手に入ったものもあるので、毎年お正月に作成する目標は少しずつ変りますが、最終的な大きな夢に向かって着実に進んでいる気はしています。

敬愛するバンドマンである故忌野清志郎さんも、デビュー当時に将来の成功した姿を漫画に書いていたとのこと。それも「漠然としたイメージではなくて、詳細に具体的に書くことが、夢を実現できることのイメージトレーニングになる」と本で語っていました。

もし将来に夢や迷いがある人は、この手帳作りを試してみることをお勧めいたします。やりたいことがある人はそれをより具体的・計画的に、やりたいことがはっきりしない人はやりたくないことを明確にすることから。小さなことから大きなことまで、願った夢が叶います。不思議ですが本当です。
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つづく

4.番外編 ④うまくいかないときは

  
「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」~弱みを強みに転じる生き残り方~

4.番外編


④うまくいかないときは

自分を信じる強さ  

誰にでもスランプやうまくいかないことは起きるものです。「こんなにやっているのにどうしてうまくいかないのか!?」。外部環境や、内部環境など様々な要因がありますが、そういった逆境は自信を失いがちです。多くの人は「やっぱり世の中は甘くないだろう」と言ってくれるでしょう。  

しかし、そこであきらめたら負けです。自分を信じて、自信をもっていきましょう。自分の才能を信じましょう。人よりも一所懸命やってきた自分の意見が、多くの人の多数決や、自分よりも突き詰めていない人の感性での意見にいちいち左右していたら本当に良いものはできなくなってしまいます。

いろいろなしがらみや制約はありますが、自分の情熱をそう簡単に諦めたりしてはいけないのです。そういった意味で、自分を信じる力というのもひとつ重要なことかもしれません。

自信過剰になるとか、自分のやり方をわがままに貫き通せというのではありません。全力を尽くしてうまくいくために行っている自身の取り組みを簡単にあきらめるなということです。
  
仮にその自分の「思いつき」や「思い込み」のこだわりの部分が多くの人の意見や自問自答から、うまくいかないものと気づいたときは、すっぱりとこだわりを捨て、最善策を考え直しましょう。逆に多くの意見も聞き、自問自答を繰り返した中で、それが最も良いと信じるならば、傲慢にならず謙虚な姿勢で、自分が責任を取る覚悟でとことん取り組めば良いのです。

揶揄や中傷には

自分が正しいと信じていても、一方でそのことで傷ついていたり、不快に思っている方も必ずいます。自分の気付いていないところで、誰かに悲しい思いをさせてしまっていることもあります。
  
そして、すべての人が自分の味方ではありません。味方もいれば、アンチもいます。黙り続ける人生ではなく、意思表示をする人生を選んだ以上それはしょうがないことです。 特にネット上の匿名性の高い媒体では、自分にとっては心無い中傷や揶揄も見かけるかもしれません。組織内でもそのようなことがあるかもしれません。最近は匿名性は担保されにくい時代となりめっきりなくなりましたが「障がい者を売り物にしてけしからん!」というような匿名の書き込みがあったことがありました。 
  
名乗ってのご意見ならばとことん話しましょう。しかし匿名での中傷や揶揄的意見の場合は気にしないことです。まったくの反対意見のない人は存在しません。

しかし、その意見の中には「真実」が含まれています。その声に耳を傾け、自分を客観的に見つめ、自問自答してみることが大切です。時には迷っても良いのです。失敗もあります。学び、そこから少しでも良い方向に進めればいいことです。


つづく

4.番外編 ③いまのベストを尽くすために

「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」~弱みを強みに転じる生き残り方~

4.番外編


③いまのベストを尽くすために

腹を括る時期は必要

このコラムを読んでいただいている方は、仕事のことや生き方について、進路のことなど、お悩みのある方もいらっしゃるかと思います。自分自身もまだまだ不確定要素が多いのが現実です。 ゲーテの言葉に、「人は努力する限り迷うものだ」という名言があります。 迷ってもよいと思います。迷いこそが成長の元です。
  
しかし、ある時点で自分自身で「腹を括る時期」が来るのかなと思っています。多くは30代にその時期が来るのではないでしょうか。それは、自分の身の回りにあることや今まで過ごしてきた過去を編集して、自分の人生はこうで、このために頑張っていくのが自分の使命だ、と気持ちを固めるということと思います。

言い換えれば、今の時点で「自分のマーケティング戦略を立ててみる」ということです。夢も希望も無限ですが、折々に自分自身の方向性とやるべきことをはっきりさせたりすることは、人生のマーケティング戦略上もとても大切なことです。今やるべきことを明確にして、それにまっすぐ取り組み、「仮説と検証」を繰り返すのです。

予備校時代の先生に良い言葉をもらいました。

「明日いかにならむとは知らず、今日の日の今日するわざにわが命あり」

民俗学の柳田國男さんの言葉だそうです。 

本当に今日は今日しかなく、今は今しかありません。本当に今一瞬の刹那を大切にしていけると良いと思います。今ベストを尽くさないで、後で後悔しないように、今という今にベストをつくしていきたいです。人生の中で、努力をしている今一瞬の輝きが本当に美しいものだと思います。

一番大切なもののために今を生きる

本当の生き方とはあるのでしょうか。これは誰にとっても死ぬまでわからないことといえます。ただ一ついえることは、今現在の「自分の気持ちに正直になる」ことです。自分が一番嬉しいと思うこと、楽しいと思うこと、心が満たされること、逆に失っては非常に困ること、無くなっては生きる気力さえも失ってしまうようなもの、を明確に知ることだと思います。
  
そして、その「一番大切なもののために今を生きる」ということではないでしょうか。 それぞれ人生のステージで自分にとって一番大切なものは変わってくると思います。自分の場合は、今はやはり家族です。例えば子供が倒れそうな火の柱に下にいるならば、迷うことなくわが身を捨てて助けにいけます。
   
今はこんな感じですが、過去にはモノ、社会的ステータスを大切にした時もありました。それはそれでいいと思います。すべて手に入れれば良いのです。特にお金で買えるものは努力しだいで簡単です。
   
また、実践しているのは、どんなとき自分がドキドキワクワクするかを把握して、そのことをシンプルに実現すること。20代前半の頃は海外に行く際、この先のことを想像し、飛行機が離陸する瞬間にドキドキし、移動しながら本を読んだり考えたりする時にワクワクしていました。そしてその時は、その機会を増やそうと、旅行も含め海外ビジネスや出張の多い仕事を挑戦して、そのドキドキワクワクの瞬間を増やすことができました。
  
ブルース・リーの言葉に「考えるな、感じるんだ」という名言もあります。難しいことを考えるよりは、「シンプルなやりたいこと」を見つけて、その実現回数を増やすということが大切と思います。そうすることによって、次のステップがまた開けてくるのです。

また歌手のボブ・ディランの言葉で、「本当に幸せな人とは、朝起きて、自分のやりたいことをやれる人」というものがあります。本当にそうなりたいものです。

つづく

4.番外編 ②みんなちがってみんないい

  
「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」~弱みを強みに転じる生き残り方~

4.番外編


②みんなちがってみんないい

ちょっと個人的な話をします。

自分自身ある時から「人の持つ個性」というものを考えるようになりました。それは強い個性を持って生まれた長男のこともありますし、また自分のことについても。

今まで、ビジネスのマルチプレイヤーとして努力して来ました。自分では何でも出来ると思っていたし、会社でも認められたいとすべての科目で良い点が取れるように努めてきました。

昔勤めていた会社である時期、人事評価で全方位評価というのがありました。それは、人の様々な評価点をレーダーチャートにし、他の社員の人たちがその人を評価して、すべての項目が平均的に良くできて大きな円形に近いバランスの取れた平均的な優等生が会社でも好評価という評価方法です。
 
至らない点は直していくべきですが、「人は苦手なことがあっても(克服する努力は必要ですが)自分の得意なところをより伸ばすべき」「人の評価は多数決で決められるものではない」、と思い始めていた自分にとっては少し違和感を覚える人への尺度でした。 そこでなんとなく心に芽生えてきた考えは、「みんな同じ方向に泳がなくていいのでは」ということでした。

同じ方向に泳がなくてもいい

今まで自分自身イワシの群れのように似たような多くの人と同じく、同じ方向に同じスピードか少し早くを目指して泳ぎ続けてきました。しかし、元からその方向や同じスピードで泳げない人を身近に知ることによって、「すべての人がその同じ群れで、同じスピードで泳がなくてもいいんだ」と心底思うようになったのです。
 
「人にはそれぞれ持って生まれた個性があり、それを伸ばしていくことで非常に強いパワーが生まれ、その人らしい生き方が出来るのではないか」、「そして自分は自分の得意なことをより伸ばして、自分にしか出来ないことに価値を見出し、そのことで多くの人の為になろう」、「全科目平均点以上の優等生を目指すのはもうやめた」、「個性を強みとして活かして、自分にしかできないことを探してみよう」と。  

そしてちょうど新規事業の責任者となったきっかけで、何か次は自身の将来への課題も含めて、「障がい者のために何か役立つ事業」ができないかと模索を始めました。今まで得てきた知識や実績を生かして、なにか新しいことは出来ないか。次の大きな夢、自分の「使命」を意識し始めたのです。

そしてその後、新規事業を通じて人も事業も商品も「個性」が大切ということを身を持って学ぶことになりました。

個性を活かすということは、ビジネスにおいても自らの個性をとことん知り、それを強みとして活かしていくことで絶対に他社とは違う強い事業や商品が出来上がるということも実践して、結果を出していくことができたのです。

みんなちがってみんないい

好きな言葉に「みんなちがってみんないい」という言葉があります。これは子供の小学校の担任の先生がある年次にテーマにしていた言葉でした。この言葉は、詩人の金子みすずさん詩からのものです。


みんなちがってみんないい

わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、とべる小鳥はわたしのように、地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、あの鳴るすずはわたしのようにたくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。


世の中にはたくさんの人がいますが、誰一人として同じ人はいません。それぞれに「個性」があり、得意なこと苦手なこと、好きなこと嫌いなこと、出来ること出来ないことなどがあります。自分自身にとっても本当にたくさんの苦手なこと、嫌いなこと、できないことがあります。
しかし一方で、得意で、好きで、できることもあります。 様々な選択肢がありますし、自分にとって向いていることそうでないことも。

苦手なことを克服していくこともとっても大切なことですが、そればかりに人生を費やしてしまうのはもったいないこと。伸び伸びと自分らしく個性に合ったことをどんどんと伸ばしていければより素晴らしいと思います。 それぞれの個性を認め合い、共に生きられる社会となっていかなければ、特に障がいを持った人はいつまでたっても幸せになれない社会のままです。

それぞれのハンディキャップやコンプレックスは、それぞれの個性であり長所です。「ダメなやつでもきっと何かかできる!」 人と競い合う競争社会を生き、できないことをできるように努力して、没個性の平均点主義を生きてきた自分に、なにをやるべきなのか、どう生きるべきかは、「みんなちがってみんないい」と教えてくれたのはとても身近な存在だったのです。


つづく

4.番外編 ① 個性を活かすマーケティングを生き方に応用する

      
「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」~弱みを強みに転じる生き残り方~

4.番外編

① 個性を活かすマーケティングを生き方に応用する

自分をマーケティングする
   
さて、今まで授産施設の製品づくりを中心書いてきましたが、番外編も書いてみたいと思います。

紹介してきましたマーケティングノウハウですが、「仕事においての自らの進路や生き方」にもそれは応用できます。 自分自身をとりまく外部環境を読み、自分にとって得意なことや苦手なこと、持っているもの持っていないもの、やりたいことやりたくないことなどの内部環境を明らかにし、自分をSWOT分析してみるのです。
   
「どういう強みと弱みがあり、チャンスとピンチがあるのか」。 そこで、自分はどのようなことをターゲットとして、そのどんなニーズに応えて、自分にしか出来ないことをやっていくのか、という自身の「事業領域・コンセプト」を考えてみます。

事業・商品・サービスの時と同じように、それぞれ自分にまつわる事象を編集して組み合わせてみるのです。出身地、性別、出身校、専攻学、趣味、特技、性格、家庭環境、などなど。例えばそれが同じ会社の経理担当者でも、「違い」を出していくことが出来ます。

会社や組織の中でも、そういった自分のポジションを明確にしていくと様々な局面で周りに必要とされたりして、「居場所」が見つかります。逆に、何の特徴も出来ることもやりたいこともはっきりしない、という感じでは周りも扱いにくいことと思います。

自分の事業領域・コンセプトを具現化するマーケティングミックスは様々です。たとえば転職を例に考えます。 たとえば転職する自分のコンセプトを、「日本の国力を高める事業活動を行っている国際化した日本の製造業の、グローバル経営を推進するための経理業務担当者が必要というニーズに対して、親が自営業で町工場を経営していた現場を見てきた自分が、海外留学経験と経理業務での実務能力を活かして、グローバルなものづくりの経理業務を提供する」とします。

製品は自分自身であり今までの経験や出来ること、資格など。価格は希望年収。チャネルはどのような経路で希望の会社にアプローチずるか人材紹介会社かOB訪問か直接か、プロモーションとしては履歴書や職務経歴書、資格取得、経理に関するブログなどで自身の取り組みを伝えるか、など。こうして自分をマーケティング、売れる仕組みをつくるのです。

その際に、事業・製品・サービスと同じく、すべてがバラバラ、強み弱みがはっきりしていない、自分のことが良く分かっていないようではなかなか面接官を納得させることは難しいでしょう。「腹に落ちる話」に組み立てていくことが重要となります。

転職ではなくても、自分自身を明確にしてアピールしていくことは、多くのチャンスを人生にもたらします。自分の事業領域・コンセプトを明確にして、様々な取り組みを行い、それで人に会う、フェイスブックやブログ、ツイッターなどの個人メディアでプロフィールややりたいことを公に発信していくことで、会ったことのない多くの仲間に出会えたり、思わぬチャンスが訪れたりと自分が売れるチャンスを作り出すことが出来ます。

特に今の時代は世界に開かれたインターネット上に様々な個人メディアがあります。もしみなさまで個人のフェイスブックやブログなどに取り組んでいない方がいましたら早速始めてみてください。

自分のプロフィールややりたいこと、日々のことを公表することで、外部の人に対する自分の立ち居地や見え方も意識するようになり、他にはない個性についても考える良い機会にもなります。

こうして自分もこのブログにて、プロフィールや自身の考え、仕事のこと、日々の活動などを不定期に書いているだけで、本当に多くの方に出会え、たくさんのチャンスをいただき、新しい世界にお誘いいただけました。

これは自然に、自分の売れる、生きられる仕組みを作ってきたということになります。ぜひみなさまも開かれた世界に自らの個性を活かしたマーケティングを行ってみてください。
  
厳しい社会にも個性で生き抜く

仕事を行っていると、「生き馬の目を抜く厳しい競争」にさらされるのも現実です。特に、自営業者や経営者として独立している人にとっては、常に厳しいビジネス環境にさらされ、場合によってはその競争に負け会社や家庭を維持できず、食べていけなくなるというリスクを日々少なからず感じているのではないでしょうか。

例えば、「近所の他の施設が同じような製品を格安で販売開始した」、「長年やってきた下請けの仕事が終了」、「自分のお店の近くに大手の競合店が出店」、「関与している事業からいつの間にか外される」、など日々起こることです。

商品やサービスが単なるモノや作業であれば、特別な特許や先進技術がない限り、同じようなものが次々に出て、すぐに価格競争に巻き込まれ、それは自らの手から奪われてしまいます。その事業やサービスが自分以外の他者の要素に依存すればするほど、後から大きなパワーに脅かされるものです。
  
しかし事業やサービスを、「自らにしか出来ないこと」に、単なるモノから「なにか違うレベルのもの」に昇華させられたとき、その他大勢からの混沌とした競争の日々から脱することが出来ると思います。
   
不本意なことはビジネスマン個人であってもある事です。自分にとってはいやな異動や転勤を飲まざるを得ない、立ち上げてうまくいった事業の担当をビジネスが軌道に乗ったら外されてしまう、正当な評価が得られないと悩む、実力によって激しいポジション争い常にあるし、組織の派閥や利権、保身をめぐる対立なども存在し、厳しい競争環境にあることは現実です。
      
そういったことから身を守るためにも、日々自分にしか出来ないことを見つめ得意なことを追求し、「個性を活かすマーケティング」を自分に当てはめて実践し、「自分しか出来ないこと」で勝負をしていかないといけないのです。

様々な自分を脅かす出来事は起きますが、自身の身の丈を知り、他では絶対に出来ない自分の得意なことを、日々愚直にコツコツ取り組んでいく努力を重ね、周りを気にせず泰然自若と構えていけたら素晴らしいことと思います。
  
つづく

2012年8月15日 (水)

3.事業を成功に導くには ⑦共感者のみがお客さま 共感を得られるお客さまを探す

「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」
~弱みを強みに転じる生き残り方~

3.事業を成功に導くには

⑦共感者のみがお客さま 共感を得られるお客さまを探す

共感してくれる人がお客さま

授産施設において新しい製品を企画し、販売していくにあたって気づくことがあります。それは製品として他との差別的優位性を出しにくい製品であればあるほど、共感に訴えて売らざるを得ないということです。

セルザチャレンジのプロジェクトでは、できれば一般社会とのつながりが薄い授産施設で働く方々の製品を一般市場に展開、今までのバザーだけではなく都心部の百貨店やおしゃれなショップで販売することで、仕事に携わった人が社会とつながり、そして本人の活動が都心の小売店のスポットライトが当たる売り場に並ぶことで「~~さんの作ったものがあのお店で売っている」という家族にわかりやすい取り組みを目指してきました。

ビジネスのプロであるプロジェクトメンバーは、洗練された売り場に並ぶ一般製品に負けないようなコンセプト、素敵なデザイン、価格、品質を目指して同等の製品に作り上げています。
    
しかし、その同等である一般製品から、障がい者の手によるものを選ぶお客さまはどのような人だったしょうか?その製品や取り組みをに共感し、応援し、製品を購入してくれたお客さまは?

ほとんどが障がい者とご縁のある人です。

またこういった経験があります。前述した「陸前高田 冰上 福幸梅」の販売に際しては、都心の高級スーパーや百貨店の食品売り場などといった、梅干しとしてのプレステージとなる売り場への導入も企図していました。
      
それは、地方の施設の現場とそこで働く障がい者と、東京のピンの売り場を結び付けることで、やりがいやニュース性、ブランドイメージ、施設の取り組みの革新性を得たいと思ったからです。そしてそれまでは自分自身も障がい者が作るものでも、最高の売り場に置くことにこだわり、意地になって進めてきた感じもありました。

セルザチャレンジメンバーによるクオリティの高い広報活動も行い、また力を合わせて各々宣伝し、様々なイベントでの紹介も行いました。
  
戦略はしっかり立てていましたが実際に営業活動を始めた際、梅干しを持ってご紹介などをいただきながらターゲットである高級スーパー・百貨店に営業に伺いましたが、品質の安定性その他の要因も含めて惨敗でした。7月に発売した梅干し2,000パックは、事務所に積み上がり、毎日何とかしなければと焦りがありました。自分自身にとっても初めての商材で難儀しました。
    
マーケティングのプロフェッショナルであり、ターゲットを定めて戦略をつくり、最適なマーケティングミックスで提供せよ、と講釈を垂れている者が全く面目のないことです。
   
高級店への導入に躍起になっていた自分が、とにかく売らないとまずいと思った時に、救いの手を差し伸べてくれた人たちがいます。

それもほとんどが障がい者とご縁のある人です。

それは、バザーを行うという東北以外の福祉施設、授産製品のお店を経営されている人、今まで障がい者支援をともに目指し一緒に仕事をしてきたパートナー企業の経営者、障がい者の雇用創出に理解のある人、学園祭などを実行する社会貢献に興味のある学生さん、セルザチャレンジメンバーの知人、などでした。

そして、瞬く間に事務所に積まれていた梅干しは完売となって無くなったのです。  
  
分かり合える人と共に生きていく

今まで、授産製品を一般流通で、一般製品と並べて負けないように、品質や価格で勝負し、一般消費者に広く販売する、ことにこだわってきた自分に少し悟りが得られました。

ベストを尽くしてもわかってもらえない人より、より分かっている人に先に販売したほうが双方ハッピーである、ということです。
自分自身も家族に障がい者がいなければ、授産製品などきっと全くどうでもよいことだったと思います。自身が最貧国で出会う人のために製品づくりを手伝う機会がなければフェアトレードなんでどうでもよいことだったと思います。

それよりも、そういった取り組みを応援したいと欲している人たちがいるのです。その人たちにコミットした製品やサービス、取り組みを行ったほうが、マスに向けたメッセージより実が得られると思います。マスもよいですが、コアな共感者のニーズを満たすことが先です。言い換えれば既存顧客での売り上げを上げることが先です。

障がい者に関係する人は日本に何人いるでしょうか?1,000万人近い手帳を持つ人にその家族、福祉の現場で働く職員の方々。それを考えると、最低3~4千万人の人が障がい者に関係する人ではないでしょうか。これをしっかりカバーできれば市場規模としては十分すぎるターゲットです。

福祉の現場の製品を目立つ都心の売り場でも展開します。そして福祉の現場を知らなかった新たな人を製品を通じて共感者としていきます。一方、共感者に確実に届けるためにバザーや福祉ショップなどでも販売していきます。この組み合わせが一つの答えと思います。

手堅い成功には

そこで、授産製品を施設職員の皆様が自力で販売していく際は、とにかく身近な理解者、共感者から販売していくことをお勧めしています。そのほうが、まだ見ぬ都会の大きなお店に並んで買われるか買われないかということよりも、確実だからです。

それは、すでにその取り組みの応援者であり、共感者であるからです。その人が喜ぶような製品をつくって、買いやすいチャネルで販売する。バザーでもよいです。そういった取り組みがまず大切です。

地域に根差した製品であれば、近所の道の駅も良いチャネルです。近所の町のお店で扱っていただけるよう一軒一軒訪ねてみてください。東京の県人会や県産ショップもよいです。

地元の地方紙やコミュニティ誌に案内してみてください。

競争力のある製品に仕立てたうえで、さらに共感でこの製品を選んでいただく。

宣伝告知もフェイスブックなどを通じて、知人友人からです。自分自身を応援してくれる仲間が先です。ソーシャルメディアの発達で、同じ悩みや考え、感覚を持つ人がつながりやすい時代になっています。

まずは身近な共感者から。そしてその共感者をどんどん増やしていく。

手堅い成功にはそのような視点が大切と考えています。

つづく

3.事業を成功に導くには ⑥人生はや事業は自分で決めるものではなく、人が決めるもの

「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」
~弱みを強みに転じる生き残り方~

3.事業を成功に導くには

  
⑥人生はや事業は自分で決めるものではなく、人が決めるもの

よく「自分はどうするべきか」、「この事業はやるべきか」などと頭を悩ませ行き詰ることもあると思います。そして自分の人生や事業は自分で決めるものと思っている方も多いと思います。自分自身もそう思ってきました。
   
しかしそれは少し違うことと最近気づきました。実は「自分の人生は人が決めること」なのです。以前に夢を手帳に書いて全て得られたことも全て人から与えられたものでした。

これは、何も自ら決められず自暴自棄になれというのではありません。
自らの夢を持ちベストを尽くした上で、その先は自分の意思や希望を超えた外部の環境が進路を決めていくということです。

自分がやりたいことがあっても外部環境がそれを許さなければ出来ません。受験、就職活動、昇進、転職、独立、新規事業、経営など。

自分自身も努力は重ねてきましたが、多くのことは外部から転機をもたらされ、人に導かれ進んできました。様々な取り組みや事業、製品開発は、偶然の出来事から、また多くの方にお声をかけていただき、自分では気づかないような「新しい世界」に進んできたのです。  

今まで手掛けてきた事業やブランド、製品は、自分一人で開発・発明したものではなく、多くの方々のお声掛けから実現することのできたものです。また力を尽くしてもうまくいかなかった撤退事業も今から考えればとても良い経験になっています。

最高のプレゼント・チャンス・幸運のノック
   
様々な出来事が私たちに起きます。出会いや別れ、環境の変化や、難題を抱え込む、幸運が舞い込むなど。
それは「チャンス」であり、「メッセージ」であり、「進むべき道」ともいえます。それらの小さな出来事に五感をフルに使い気づいて、それを活かしていけばおのずと自分の生き方は定まってくる、道は開けてくると思います。  

もし、思い通りでない、一見不幸にも感じるような出来事があったとしてもネガティブにとらえる必要はありません。それはあなたにとって最高のプレゼント、チャンス。最適な時期に訪れた「幸運のノック」なのです。その先に開かれた未来があるのです。

自分自身はこうして、障がい者の地域における「生きる場」づくりをお手伝いさせてもらうきっかけを、障がいを持つ長男の誕生から得ました。本人には申し訳ないですが、自分自身とっては将来への大きな不安と日々の苦労を得ることになりますが、生きがいを見つけられた最高のプレゼントであると考えています。

事業もそうです。きっと真摯に日々取り組んでいれば、「幸運のノック」が訪れます。自分が自ら動いて、ある場所にたどり着きノックされるのを待っている状況かもしれません。それは、必死に職場で取り組んでいる姿を見て、誰かが声をかけてくれる時です。そこに新しい製品やサービス、取り組みが生まれることになります。
   
一所懸命に日々努力を重ねていれば、実は人があなたを進むべき道に導いてくれることになるのです。どんな事業を行ったらよいか悩むとき、どんな人生を送ったらよいか悩むとき、人が自分の道を決め、開かれていきます。

 
つづく

3.事業を成功に導くには ⑤戦略や知識を身につけた上でその先にあるもの

「社会的弱者による製品づくりに学ぶ、世界でオンリーワンになるためのマーケティングと経営」
~弱みを強みに転じる生き残り方~

3.事業を成功に導くには

  
⑤戦略や知識を身につけた上でその先にあるもの

神がかった追い風
  

ビジネスとは不可解なものです。確かな戦略に練りに練って正攻法でせめても、同じような製品を同じ様に売ったとしても、時期と状況によってまったく反応や結果が異なることがあります。
机の上の戦略とは別のところに、「商売の運気」というものはあって、その運気をタイミングよく掴み、風に乗らない限り事業はうまくいかないのです。

事業やブランドの成功には、時代の機運や必然性など大きなうねりの中で、「神がかった追い風」が起きるもの。 世の中にはそんな風が吹いているのです。その風向きが読めるようになったら天才ですが、努力しだいでは感じる力を養うことができると自分は考えています。

風向きを読む力の会得には  

この風向きが読める力の会得には、ロックバンドの成功事例や長年活躍しているロックミュージシャンのアウトプットを研究しています。場の空気を捉えて、呼吸を読み、ライブ会場を盛り上げる能力と、新しい曲を発表し続ける先見性、多くのメンバーと息を合わせて共に音を出し、演奏をして感動を与えるアウトプットをする能力は音楽ビジネスが結構参考になると思っています。
特に、長く音楽ビジネスを続けているローリングストーンズや故忌野清志郎さん、矢沢永吉さんの活動を研究していますが、非常に参考になることが多いです。

ライブとレコーディング

新しい事業や製品をつくりだす際に、自分自身が行っているやり方としては、たくさんの人と会って自分のビジネスややりたいことについて話やプレゼンテーションをしています。そして、多くの人の反応を見、意見を聞くのです。「どんなところに人は面白みを感じるのか」、「共感得られるのか」、「逆にあまり興味を示さないのか」、その気配を知ることが新しい価値を具体的に形にしていく際に大切なネタとなります。これはライブ活動と同じです。
そして内容をより良くしていき、ライブで人気のある曲をレコーディングするのと同じように事業や製品を作っているのです。当然レコーディングに至らなかったボツの曲もたくさんあります。

「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」
   
また、生き方についても同じです。自らのベストを尽くした上では、最後の運は風まかせです。思い通りにならないことは多いですが、それも人生です。その代わりに、悔いを残さない日々を生き、一日一日自分のベストを尽くしてやるべきことをやりぬくことです。できるかできないかで悩む必要はありません。やると決めたら、やるだけです。
  
運そしてチャンスは、万人に平等です。世の中の風を感じ、人の機微を読み、それを捉える。非常に難しいですが毎日挑戦していかなければならないビジネスや人生に大切なことといえます。

トーマツコンサルティング時代の先輩である国京さんにいただいた武者小路実篤さんの詩です。


もう一息

もう一息というところでくたばっては何事もものにならない

もう一息それに打ち克ってもう一息それにも打ち克ってもう一息もう一息

もうだめだそれをもう一息勝利は大変だ

だがもう一息  


どこかで誰かが見ています。いつかその努力が認められる時が来ます。事業も生き方も「自分を信じて前進あるのみ」

「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」、です。


つづく

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